記憶

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ねぇねぇ、これって「こう」なんだってさ!
いや、それは違う。これはね、斯く斯く然々だから「こう」ではなくて「そう」なんだよ。
ふぅん、そっか、あの人は、斯く斯く然々だから「こう」って言ってたけど違うんだ。
そんなバカな話があるか!だからこれはこうでそれはそうで・・・

…….

だいぶ後になって、1年とか10年とか、時には数十年とか経ってから、
あの時あの人がこんなことを言ってたのは、

「あの人はそうしたかったんだなぁ。」とか、
「あの人はそんな状態だったんだなぁ。」とか、
「あんな風に受け止めたからあの言葉が出たんだなぁ。」とか
「あの人はそれを見たかったのかな。」みたいに
思う時が、わりと最近よくあります。

それは、「なんで?」ってハテナマークが付いたまま隅っこでずっとくすぶってた記憶が、

「そういうこともあるのかもしれない…」
「そうだったのか…」
に変わる瞬間。

そうするとね、ほっ・・・っとするんですよね。
仲直りできたみたいでね。嬉しくなる。
たとえそれが今は付き合いがなくなった大昔の友でも、もうこの世にいない人でも。
やっぱり、人の想いって時空を越えるんだな~。

経験とその記憶は、時の流れの中で、どれも変化する。

心地良い感情をもつ記憶は、自分のエンジンになって成長し続けるし、
嫌な感情は、消化される途中で、いつか心地良い想いにすくわれ包まれ
そして血肉になってやっぱり成長していける。
嫌な感情さんは寂しがり屋さんだもんね。

冒頭に書いた会話、とある身近な老夫婦の日常会話なんですけどね。
おばあさんが亡くなった後しばらくして、ある日、
おじいさんは、おばあさんがテレビを見ては「○○って何々なんだって」って言ってくる意味がやっと分かったそうなんです。

このご夫婦みたいに、女性のただ「仲良くしましょ」が、男性には「この件について意見を述べて解決せよ」って、まるで軽く喧嘩ふっかけてるかのように聞こえることが多いようです。

でもおばあさんの本当の気持ちを知ったおじいさんは、ものすごく嬉しそうで幸せそうでした。
そりゃいつも喧嘩ばっかりしていたすごく嫌な記憶がたまらなく愛おしい記憶に変わったんですからね。

やっぱり記憶は、時の流れの中で幸せ色に変わりますね。

そう考えると、

「今こう思えるのは、あの時あんな風に一生懸命にやってみたから。」
「今こうであるのは、あの時あれを選んだから。」
みたいなことの連続なんだよねって思えて、

そしたら前に進んでいくのは楽しい冒険としか思えなくなってくる!


今日の音楽は・・・

鈴木重子 – On the Road
https://youtu.be/gsh21Ruta9s (←クリックで別ウィンドウに音楽映像が表示されます。)
作詞作曲 鈴木重子
アルバム 「A Breath of Silence」より

あてのない旅を確かな喜びにできるって、なんて幸せで贅沢なことなんだろうって思う羽室なのです。
みなさんはいかがですか?


今週末、1/31(日)、静岡県富士市で、歌い手、鈴木重子さんと、ピアニストのウォン・ウィンツァンさんお二人でのディナーショーがあります。

1年に数回はご一緒されている二人、
去年は、難民支援チャリティ コンサートのプレイベントで対談映像を撮らせていただきました。

いったん支配の想像力から解放されれば、我々は皆難民である。(エドワード・サイード)
人が生きるということにお気持ちを向けてご覧頂けると嬉しいです。



この日の撮影の休憩中、ほんの数秒、ホール中に響いた重子さんの歌声が忘れられません。
重子さんの魅力は何と言ってもその「歌声」そのもの。
対談映像最後にも素晴らしい歌声をお聴き頂けます♪♪

いのちの響きを紡ぐ歌い手 鈴木重子オフィシャルサイト
http://www.office-giraffe.com/



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